コラム

分譲住宅は、1つの分譲地を分割して複数の住宅が同じ場所に建てられます。

同じ形式や間取りの住宅の場合、選択基準となるものが「区画」です。

分譲住宅を購入する際に、多くの方が悩まれるポイントの1つが「区画の選び方」。

購入してから後悔しないためにも、この記事で分譲住宅の区画の選び方についてポイントを押さえておきましょう。

分譲住宅が建てられる分譲地とは？

そもそも、分譲住宅が建てられる「分譲地」とは何か、疑問に感じている方もいらっしゃいますよね。

「分譲地」とは、大きな面積の土地を不動産会社が一定の大きさで分けた上で、販売する土地を指します。

多くの場合、区画が整理されており、土地の境界がはっきりしていることが特徴的です。

分譲地に建てられる「分譲住宅」のために、住宅の土台となるような土地の整備も既に完了しています。

一般的に、土地を購入してから住宅を建てる場合には、水道やガスのようなインフラ整備が必要です。

しかし、分譲地の場合には販売が始まる前に、既に水道やガスが整備されているため、新たに工事をする必要はありません。

新たな工事の手間がかからないのも、分譲地を購入するメリットの1つだといえますね。

実は、分譲地は販売される方式や条件によって、3つの種類があります。

①分譲宅地

一般的な分譲地で、住宅を建設するために区切られて販売されるもののことです。

住宅を建築する会社をご自身で選び、間取りや外観を比較的自由に決められる分譲地だといえます。

②建築条件付き宅地

住宅を建設する際に、建築する会社や期間があらかじめ定められている分譲地です。

周辺の景観に配慮し、隣接する分譲地に建てられた住宅と同様の外観や間取りになる傾向にあります。

③建売住宅

建売住宅は土地のみではなく、既に分譲地に住宅が建設されており、建設済みの住宅と合わせて購入する方式のことを指します。

購入後に住宅の完成を待つ期間が必要ない一方で、既に建設されているため、デザインや間取りは近隣住宅と似たものになるケースがあります。

分譲住宅の区画はどう選ぶ？

ここまでで、分譲地が大きな土地を分割して販売されているものだということがお分かりいただけたかと思います。

では、分譲地に建てられている分譲住宅を購入したい場合には、どのように区画を選べば良いのでしょうか。

分譲住宅の区画は「道路の位置」に注意して選ぶようにしましょう。

道路の位置は「住宅にどれだけ日が当たるか」に直結する重要なポイントです。

例えば、日当たりが良い向きの土地が道路に面している場合、日差しが遮られることなく家に入ってきます。

もちろん、道路に面した方向の日当たりが悪い場合にも、住宅のレイアウト次第で快適な暮らしは実現できます。

日当たりが良い土地は人気も値段も高くなりやすいです。

そのため、道路の場所や土地の形状、予算などと相談して区画を選ぶことをおすすめします。

ただ、「道路の位置」に注意した区画選びをしよう、と思っても位置ごとの特徴を知らなければ最適な区画は選びにくいですよね。

それぞれの位置ごとの特徴は以下の通りですので、参考にしてみてください。

CASE1  東側に道路

日当たりが比較的良く、特に午前中にはしっかりと日が当たるのが、東側が道路に面した区画です。

東側に寝室を設けると、朝の光を取り入れやすいといった区画の特徴を活かした間取りにすることもおすすめします。

CASE2  西側に道路

日照時間の長い午後に光を取り入れやすい西側に道路がある区画は、冬場でも暖かな日差しを確保できます。

西日が気になるケースもありますので、間取りやカーテン選びなどを工夫するようにしましょう。

CASE3  南側に道路

日当たり、日照時間のどちらも条件が良く人気が高いのが南側が道路に面した区画です。

土地全体に日が指しやすい傾向にあるため、間取りに関わらずしっかりと光を取り入れられます。

CASE4  北側に道路

日照条件が他の向きに比べて悪くなりやすい一方で価格が抑えやすいことが特徴的なのが北側が道路に面した区画です。

プライベートな空間の確保が容易であることも、メリットとして挙げられます。

後悔しないための分譲住宅の選び方をご紹介！

Point1  住宅に求める条件をリストアップして優先順位をつける

分譲住宅を選ぶ際には、実際の生活をイメージして求める条件を整理することが重要です。

住宅にはそれぞれ特徴や魅力、欠点に感じる部分が必ず存在します。

すべての条件を満たして、全く欠点のない住宅を探し出すことは至難の業です。

そのため、思いつく条件をリストアップして優先順位をつけておき、譲れない条件を満たした住宅を選ぶことをおすすめします。

Point2  実際の住宅や土地を見て選ぶ

分譲住宅を選ぶ際には、住宅そのものや土地を実際に見て選ぶことで、後悔する可能性を減らせます。

書面やインターネット上の情報だけでは、リアルな暮らしやすさは伝わりにくいものです。

イメージしていた住宅と違う、と住み始めてから後悔しないように、実際の住宅や土地に複数回足を運んだうえで選びましょう。

また、住宅を訪れる際には曜日や時間帯を変えて訪れることがおすすめです。

日照時間や日当たり、曜日ごとの周辺地域の雰囲気などを確認すると、実際の暮らしやすさへの理解を深められます。

まとめ

不動産会社が大きな面積の土地を分けて販売している土地を分譲地といいます。

分けられた仕切りのことを区画といい、区画を選ぶ際には、日当たりの条件が変わる「道路の位置」に注目することが重要です。

また、分譲住宅を選ぶ際には、求める条件を優先順位をつけて整理することと実際の住宅や土地を訪れて選ぶことで後悔することを避けられます。

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