快適なトイレ空間は、住まいの満足度を大きく左右します。
その快適性を高める要素のひとつに、トイレのコンセントの位置と数が挙げられます。
適切な設置をしないと、後々不便を感じたり、安全性に不安を抱いたりする可能性も。
今回は、新築やリフォームを検討する際に、ぜひ知っておきたいトイレコンセントの最適な位置と数を、具体的な設置基準とともにご紹介します。
トイレコンセントの設置において、最も避けたいのが便器の真後ろです。
水漏れによる感電の危険性に加え、メンテナンスの際に便器を移動させる必要が生じ、作業の困難さと破損リスクが伴います。
安全性を第一に考えるなら、便器の横側、もしくは壁の側面が適切です。
コンセントの交換や修理は、思わぬタイミングで必要になることがあります。
便器の真後ろなど、アクセスしにくい場所に設置すると、作業が非常に困難になり、費用も高額になる可能性があります。
そのため、コンセントの位置は、容易にアクセスできる場所を選定することが重要です。
コンセントの高さを決める際には、使用する機器のプラグの位置を考慮しましょう。
床から高すぎると、コードが邪魔になったり、掃除がしにくくなったりする可能性があります。
反対に低すぎると、水がかかるリスクも高まります。
一般的には、床から約30~40cm程度の高さが使いやすいとされています。
ただし、使用する機器やトイレの構造によっては、調整が必要となる場合もあります。
温水便座は、現代のトイレではもはや必須アイテムと言えるでしょう。
温水便座用のコンセントは、必ず設置しなければなりません。
温水便座の電源確保は、トイレの基本機能です。
温水便座以外にも、トイレには様々な機器を使用したいと考える方も多いでしょう。
例えば、暖房器具、脱臭機、空気清浄機、携帯電話の充電など、多目的コンセントがあると便利です。
快適なトイレ空間を実現するためには、温水便座用とは別に、多目的用コンセントの設置も検討しましょう。
現在のニーズだけでなく、将来的な拡張性も考慮することが大切です。
例えば、今後、電動歯ブラシやドライヤーなどをトイレで使用したいと考えるかもしれません。
そのため、余裕を持ったコンセントの数を確保しておくことが、将来のストレス軽減につながります。
トイレコンセントの位置と数は、見た目だけでなく安全性や利便性、そして将来的な拡張性まで考慮して決定する必要があります。
便器の真後ろは避けて、メンテナンスしやすい位置に設置することが重要です。
温水便座用と多目的用の2ヶ所の設置を推奨します。
快適なトイレ空間を実現するためには、事前の計画と適切な設置が不可欠です。
後悔しないためにも、この記事を参考に、最適な位置と数を決定してください。